取材から受けた会社の印象
取材でお会いしたのは、“府民に貢献したい”という思いを持っている方ばかりでした。たとえば、商工労働部にいらっしゃった阿比留さん。女性の就業促進を図っていた阿比留さんは、「どうすれば女性の就業を増やせるか」を常に考えていたそうです。
予算の財源が税金となるため、1円たりとも無駄にせず、より効果的な方法はないかと自問自答していたのだとか。カウンセラーによるカウンセリングをすべきか、就職に役立つセミナーを開くべきか。様々な検討を経た上で、起案したものをカタチにできるよう関係各所と調整していったそうです。
そうした苦労が絶えない中、「嬉しい瞬間は?」という質問に「求職者の笑顔が見られたときです」と語ってくださった阿比留さん。就職が決まった、カウンセリングで勇気が出た、といった声を聞くたびに、大きな喜びがこみ上げてきたのだとか。仕事に対する使命感の強さに、こちらまで胸が熱くなりました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい府民生活に貢献できるやりがいがあります。たとえば、福祉部にいらっしゃる杉澤さんは、待機児童をゼロにするための申請業務を担当。保育所の開園に向けた補助金申請などを通じ、より子育てがしやすいまちづくりを支えています。申請業務では国と保育所の仲介に入るケースもあるなど、調整が必要な場合も珍しくないとのこと。しかし、調整の甲斐あって開園を迎えられたときは保育所の方から感謝の言葉が届くそう。こうして苦労が報われる瞬間があることも、働く上で大きなモチベーションとなるでしょう。
厳しさ副首都推進局、危機管理監、政策企画部、総務部など、行政職の配属先は数多くあります。入庁後は異動ローテーションがありますので、幅広いキャリアが描ける反面、各分野の専門知識を身につけていかなければなりません。たとえば、政策そのものに関する知識、法律に関する知識などもその1つ。申請業務のように細かいルールが設けられているものもあります。異動のたびに専門知識を習得しなければならないため、常にインプットが求められる仕事といえるでしょう。
この仕事の向き&不向き
向いている人異動ローテーションのスパンは4年前後。異動によって違う分野の仕事に就けるため、好奇心や向上心を持って働ける方にぴったりです。
向いていない人庁内の関係者だけでなく、国や民間の方との調整を図る仕事も少なくありません。周囲との連携が欠かせないため、コミュニケーション能力が重要です。関係者との意思疎通を大切にしながら業務を進めていくことが大切です。