2022年、東横INNは『全国ネットワークの基地ホテル』という新たなブランドコンセプトを掲げ、創業以来初となるリブランディングを実行しました。長年『駅前旅館の鉄筋版』として愛されてきましたが、時代にあわせてブランドも進化させていくべきだと考えたのです。反響は大きく、日経BPコンサルティングの『企業メッセージ調査2023』でも好意的な評価が得られました。
それ以上に社内の反響が大きかったですね。支配人たちはもちろん、フロントスタッフや清掃スタッフたちも進化を喜んでくれました。またリブランディングを機に、例えば東横INNの特徴のひとつである無料朝食サービスについて、本社では企業とコラボしたスープを企画し、支配人は地域の食材を取り入れたメニューの提供に動き出しました。着実に当社は前進しています。今後はヨーロッパなど海外にも再び挑戦したいですし、人財の確保にも一層注力していきたいです。
代表執行役社長
黒田麻衣子
聖心女子大学卒業後、立教大学大学院で、ドイツ近代史を専攻。2002年、父・西田憲正氏が経営する『株式会社東横イン』に入社、新店の立ち上げなどを手掛ける。出産・育児のため、2005年に退社後、2008年に副社長として復帰し、2012年6月より現職。
我が社の現状と今後の展開
仕事をする上で大切にしていること
東横INNは店舗数がとても多いので、店舗と本社との間で距離が生まれないよう常に意識していますね。本社ではどのように考え、何をしているのか、積極的に現場へ共有するようにしています。一方で毎年4~6月の間は200名以上いる各店舗の支配人たちと一人ずつ面談を行ない、リアルな現場の状況や要望をヒアリングしています。また「営業活動」「原価率を下げる」などテーマごとに委員会が設けられているのですが、その会合にも顔を出し、支配人たちと意見交換をしています。
現場の声を聞くことで、初めて分かることも多いんですよ。たとえば一部のホテルで、ペットと一緒に泊まれるサービスを開始しました。すると現場から「実は1匹ではなく、2匹以上のペットをお連れになる方が多い」という情報が寄せられ、すぐにお部屋のペット用アメニティの数を増やしたんです。より良いサービスのためには、現場のリアルな声が欠かせません。
現場の声を聞くことで、初めて分かることも多いんですよ。たとえば一部のホテルで、ペットと一緒に泊まれるサービスを開始しました。すると現場から「実は1匹ではなく、2匹以上のペットをお連れになる方が多い」という情報が寄せられ、すぐにお部屋のペット用アメニティの数を増やしたんです。より良いサービスのためには、現場のリアルな声が欠かせません。
今回入社される方に期待すること
「これまで人と接するなかで学んだこと・感じたこと」を、ぜひ活かしていただきたいですね。学生時代の部活動・前職・PTAなど様々な状況で、多くの人たちと接してきたはずです。そのなかで苦労したり、失敗したりしたこともあったでしょう。そういう経験を自覚している方ほど、多面的な見方ができるもの。どのようなお客様やスタッフに対しても、きっと良好な関係性を築けると思いますよ。
未経験であることに不安を感じるかもしれませんが、今活躍している支配人たちも9割は未経験からのスタートでした。そして、誰しも一度は失敗を味わっています。それでも先輩支配人のフォローなどを受けながら、全員がその失敗を乗り越えてきました。当社には子育て中の支配人や60代の現役支配人など様々なロールモデルがいて、いつでも相談できるから、一人で悩むこともありません。ぜひ安心して、新しいキャリアに挑戦していただきたいですね。
未経験であることに不安を感じるかもしれませんが、今活躍している支配人たちも9割は未経験からのスタートでした。そして、誰しも一度は失敗を味わっています。それでも先輩支配人のフォローなどを受けながら、全員がその失敗を乗り越えてきました。当社には子育て中の支配人や60代の現役支配人など様々なロールモデルがいて、いつでも相談できるから、一人で悩むこともありません。ぜひ安心して、新しいキャリアに挑戦していただきたいですね。