取材から受けた会社の印象
取材では、川崎市交通局の「毎日の暮らしをもっと楽しく」という気配りが伝わってきました。たとえば、登戸駅から出ている『藤子・F・不二雄ミュージアム』への専用直通バスの背面には、あの国民的人気なキャラクターが描かれています、お話を伺うと、バスのナンバーはキャラクターの誕生日になっていることがわかりました。また武蔵小杉駅前からは、サッカーチームのグラウンドまでの直行便も出ています。車内で放送されるアナウンスは現役サッカー選手が担当しており、川崎市ならではだと感じました。
公務員募集ということもあり、堅めの印象を持っていましたが、細部まで遊び心に溢れる取り組みを行なっていることが伝わってきます。ただお客様を乗せるだけではなく、地域らしさを大切にしながら、楽しさに変換する柔軟な組織だと感じました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい急な修理にどれだけ早く対応できるかが、この仕事の腕の見せ所なのだそう。スピーディーに動いた分だけダイヤの乱れが少なく抑えられるため、運転手や運行管理のメンバーたちに心から喜ばれるでしょう。また、バスに乗って移動する人たちの安心を守ることに繋がります。
厳しさ大型バス車両の整備では、部品やタイヤなどの重量物を取り扱うことが多くなります。特に直接交換を行なうタイヤは1本あたり50kgもの重さがあり、ある程度の力仕事は覚悟しておかねばなりません。慣れてコツが掴めるまでは、筋肉痛に耐える日々が続くでしょう。
この仕事の向き&不向き
向いている人バスは全車両オーダーメイド品である同社。将来的にスキルを身につけた先に、本局でバスの調達業務に携わるチャンスも。日頃から探求心があり、バスの仕組みに興味を持って業務にあたれる方に向いています。
向いていない人多くの市民の「足」であるバス車両のメンテナンスを司る整備員ですので、不具合が起きれば原因を速やかに探し、全力で解決に導くことが求められます。分からないものを分からないまま済ませてしまうような、無責任な方には向かないでしょう。