取材から受けた会社の印象
1981年に設立した同社。約40年前、先がけて工事監理に特化し、公共工事に参画してきました。その実績の数は、大阪府においてトップクラス。年間の入札件数や落札合計額が上位にランクインする企業として新聞に載るほどです。今では「公共建築の工事監理といえば中尾建築事務所」と第一想起される立ち位置になっているといいます。実際、落札できる会社がなかった際には、官公庁から同社に声がかかることも多いのだとか。
そんな確固たる地位を築けた理由を探ると、その1つには優秀な技術者の多さが関係しているようです。同社に在籍する一級建築士は26名。実はこの人数、同業他社に類を見ない人数です。そのため、他社が人手不足で受けられない案件も含めて同社は任され、数多くの実績を残してきました。技術者が増えればさらに案件を獲得できる状態にあるといいます。同社は今後も安定した成長をつづけていくことでしょう。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい現場は約8~9割が大阪府内。庁舎・学校・警察署などの公共施設の工事もあれば、民間マンションの大規模修繕コンサルタント業務などもあります。いずれも、地域に住む多くの人にとって欠かせない建物ばかりです。日常生活の中で、様々な人が利用する姿を目にすることができます。工事監理として実績を残すたび、地域に貢献できている実感を得られるそうです。
厳しさ工期は長いと3年ほど。それだけ日々多くの人が出入りする現場で、様々な人に関わって仕事を進めていくことになります。現場の中で品質・工程・安全をチェックする工事監理は、基本的に自分1人です。工期が延びることなく、無事に完成させられるかが自分にかかっているため、大きな責任が伴うことは頭に入れておく必要があります。
この仕事の向き&不向き
向いている人現場を担当する社員に段取りを自由に任せているとのこと。発注者の立場に添い、業者とは対等な立場で円満に工事を完成させる。そんな温厚で誠実な技術者が望まれます。
向いていない人社内外の多くの関係者に調整を働きかけ、計画通りに工事を完了させる仕事です。立場の違う様々な人と円滑にコミュニケーションを取れない方には向かないでしょう。