取材から受けた会社の印象
数々のヒットタイトルを量産してきた「対魔忍シリーズ」の開発を手がける同社。競争の激しい業界にあって、同社が確固たるポジションを築けた理由として、変化し続けるマーケット環境に柔軟に対応してきたことが挙げられます。元々はパッケージゲーム開発からスタートし、徐々にソーシャルゲーム開発に移行。新タイトルをリリースするペースを早め、それに伴って社内の開発体制も刷新することで、業界をリードする企業へと成長してきました。そんな同社が現在、注力しているのが、一般ゲームカテゴリーでの事業展開。東京ゲームショウでは代表作である「対魔忍シリーズ」の世界観はそのままに、一般ユーザー向けに開発している新作タイトルの発表会が行なわれ、大きな注目を集めました。常に新しい分野にチャレンジし続けているだけに、今後の事業展開にも大きな期待が寄せられています。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい自分の頭の中で構想を練ったアイデアを形にしていけることが、何よりも大きなやりがいです。プロジェクトチームのメンバー全員で作り上げた作品の完成の瞬間に立ち会い、多くのユーザーから愛されるよう、さまざまな手を打ってゲームそのものを育てていく仕事です。その手法は、ディレクターのアイデア次第。何でもまずはやってみて、改善を繰り返していくスタイルです。失敗を恐れず、いろんなことにチャレンジできる人は、きっと活躍できるでしょう。
厳しさゲーム開発にとどまらず、ドラマCDやグッズ制作など幅広い仕事を手掛ける点が難しいところです。原画家さんに仕事を依頼したり、声優さんの録音に立ち会うなど、ゲーム開発の現場以外でもさまざまな仕事を手掛けます。また、短い納期で新シナリオやキャラクターをリリースしていくことが求められるため、納期に対する責任とプレッシャーが伴います。スケジュール通りに開発が進むよう、細かな部分にも行き届いた配慮が求められる仕事です。
この仕事の向き&不向き
向いている人デザイナーやグラフィッカー、プログラマー、さらには原画家や声優の方など、ゲームと関連コンテンツの制作にかかわるすべての人とコミュニケーションを図り、プロジェクト全体を統括することがディレクターの仕事です。それだけに、円滑な関係性を構築できる方、気持ちの良い人付き合いができる方に向いています。
向いていない人いくら自信のあるアイデアであったとしても、独りよがりな提案や、今の時代にそぐわない企画や提案をしてしまう人には向いていないでしょう。日進月歩のゲーム業界において、他のゲームや市場動向などの研究や調査を行ない、根拠を持った上での提案が求められます。