老舗旅館ではじめる、支配人のキャリアと草津の暮らし。 | 転職・求人情報なら、【エンジャパン】のエン転職

総支配人

佐伯達也

茨城県出身。アパレル、居酒屋チェーンやダイニングバーなどの飲食店勤務を経て同社に入社。勤続15年。最近ハマっているのは、東京グルメ。同社が東京に飲食店を出店したため、それに伴って東京に遊びに行ったり、豊洲周辺の飲食店を巡り歩いたりしている。

前職	フードサービス・飲食業界ホールスタッフ、サービススタッフ（飲食・フード）
転職後	ホテル・旅行業界ホテル・旅館運営、支配人

転職理由と、この会社に決めた理由

前職ではずっと接客業に就いていまして、「ホスピタリティとは？」と模索しながら働いていました。その中で、老舗旅館がどんなおもてなしをしているのか、すごく気になったんです。接客手法とかも、きっと特別なんだろうなと。それで当社を発見し、ワクワクしながら応募しました。

転職活動の軸は、忙しいかどうか。だらだらと過ごすよりも、学びのある環境が良かったんです。前職である飲食店を含めとにかく忙しい業界にいたので、「どうせやるなら」という気持ちが大きく、不安はありませんでした。

草津町の温泉は有名ですが、やはり実際に見てみると、その歴史や規模にも魅了されましたね。『奈良屋』の外観には特に、胸を打たれました。145年の歴史を持つ施設ですが、古臭さを感じさせない雰囲気があると思います。当時から経営も安定していましたし、やはり相変わらず全国にファンがいるので、ここなら安心だと思って入社を決めました。

仕事の感想と、入社してよかった点

歴史ある旅館だったので、最初は本当に緊張して。でも、自分が今までやってきた接客を活かせたので、すぐに仕事を楽しめるようになりましたね。

『奈良屋』にはシーズンごとに来店される方もいれば、年1回いらっしゃる方もいて、イベントやお祝いごとで利用してくださる方も多数いらっしゃいます。印象に残っているのは、以前関西から宿泊されていた80代くらいの男性です。なんと50年ほど前に新婚旅行で奥様と泊まった思い出を頼りにいらっしゃったそうで、奥様が亡くなったのを機に再訪されたのだとか。

そこから年1回のペースで来店されていたのですが、あるときから姿を見なくなりまして。その後、娘さんからわざわざお電話をいただいて、男性が亡くなった報告を受けました。

自分の仕事が、お客様の人生にとって特別な1ページを形づくっていることを実感した出来事でした。この仕事の意義深さとやりがいを強く感じましたね。

中途入社だから分かる社風・カルチャー

リゾートバイトの方や派遣の方、40年以上のベテランスタッフの方もいて、本当に幅広い方が働いている職場だと思います。だからこそ、それぞれに合わせたコミュニケーションが大切です。

また支配人として意識しているのは、スタッフの働き方。スタッフそれぞれの希望を聞きながら配置や役職を調整しています。私自身飲食店にいた頃はキャリアアップが望めなかったので、ライフステージに合わせて働き方を選べる良い時代になっているなと。最低でも年1回は希望を聞いて、スタッフ全員が働きやすい環境を目指しています。

最近は副支配人や主任といったポストを複数施設で設けていて、今後はもっと充実させたいなと。店舗を拡大するには、やはり核となる人が非常に大切ですから。給与を上げて、年間休日も増やして。老舗旅館ですが、社内改革を積極的に進めているので、それを支えてくれる方とぜひ一緒に働きたいです。お待ちしています！