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取材から受けた会社の印象
選考で希望者に行なわれる工場見学。取材者としては面接の際にぜひ、工場を覗いていただきたいのです。というのも、工場内の機械はもちろん、機械では追いつかない“職人の感覚”の鋭さに触れていただきたいからです。特に、仕上げ担当者の技術には息を呑みました。わずか1000分の2ミリの誤差も指先で感知できるのです。金型同士をピッタリ合わせなければ、素材を流し込んだ時にズレが発生してしまいます。そのズレを見つけ、何種類もの細かなヤスリで削り取る。その時に「どのくらい削ればいいか」「どれくらいズレているか」といったことを指先で判断するのです。大手企業に求められる技術のウラには、こうした職人の感覚が根付いていることを目の当たりにし、改めて同社の技術力に感銘を受けた取材者。決して一朝一夕には身につかない“感覚”を、時間を掛けて体に染みこませる。そんな仕事も、面白いのではないでしょうか。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい一つの機械をマスターするには約3年の年月が掛かるなど、決してすぐに身につく技術ではありません。毎日同じことの繰り返しのような印象を持つこともあるかもしれません。しかし毎日機械や金型に向き合い続けることで、少しずつ「もしかして0.01ミリズレているかも」「ちょっと指先に引っかかりを感じる」といった違和感に気づけるとのこと。今まで分からなかったことが分かるようになった、気づけなかったことが気づけるようになったなど、日々成長を感じることができるはずです。そうして少しずつ積み上げた技術や感覚が、大手企業からの注文という形で評価された時には、自分の仕事に誇りを持てるようになるでしょう。
厳しさ哺乳瓶の乳首部分などは特に、わずかなバリも許されません。そのため金型の段階で正確に数値を設定し、加工しなければいけません。「わずか0.01ミリだけど、余分に削ってしまった」といった場合は、作っていた金型すべてが無駄になってしまいます。決められた納期がある中で完璧な金型を作り続けなければいけないプレッシャーと常に隣り合わせです。
この仕事の向き&不向き
向いている人大手企業から指名で依頼が来るほど高い技術を持った会社です。大手企業と深いつながりがあるという安定した環境で末永く働きたい方や、高い技術力を身につけたい方に向いています。
向いていない人失敗した時にいつまでも引きずってしまうタイプの方や、「なぜ失敗したか」といった原因を振り返ることを怠ってしまう方は向いていません。