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取材から受けた会社の印象
大正製薬、佐藤製薬といった国内の大手製薬メーカーとも長年取引を重ね、業界内で確固たる地位を築く大久保製壜所。創業90年とその歴史は古く、誰もが知る『ユンケル』『チョコラBB』『キンカン』などの栄養ドリンクや薬品などの茶瓶を今も作り続けています。その製造量は年間2億本というから驚きです。
では何故、それほど安定した実績があるのでしょうか。その理由を「長年培った技術力があるからです」と、担当者は仰っていました。例えば、栄養ドリンクや薬にとって、日光は成分を変質させる天敵といえる存在。それを防ぐ「茶瓶」は、高い品質基準が求められるらしく、クリアできない瓶は販売できないのだとか。同社は長年培った製壜ノウハウと、その技術を活かすベテラン職人がいることで、クライアントの高い要望を満たせるのだそうです。確かな強みを持ち安定経営を続ける同社なら、腰を据えて働けるのではないでしょうか。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい会社の歴史が長いと、自然とクライアントとのお付き合いも長く濃くなっていくもの。最初の受注金額が5万円程度だった企業が、5年後には1000万円になっていたりと、クライアントの成長も一緒に実感できるのがこの仕事の大きな醍醐味です。また、コツコツと努力してクライアントと良好な関係性を築いていくと、その地道な頑張りがゆくゆくの受注数に反映されるので、小さな積み重ねが大きな成果につながる面白さも味わえます。
厳しさ製薬メーカーなど、コンプライアンス遵守に厳しいクライアントが多いため、丁寧かつスピーディーな対応が求められます。怠慢な営業姿勢がクライアントに伝わると、営業はもちろん会社自体の信頼まで落としかねないので注意が必要です。また、社内の製造部には職人気質の社員が多く、下町ならではの無骨なコミュニケーションも日常茶飯事。様々なタイプの人とうまくやりとりできるようにならなければ、仕事はスムーズに進みません。
この仕事の向き&不向き
向いている人ビジネスパーソンとしては当たり前のことですが、「クライアントからのメールにはすぐ返信する」「見積もりはできるだけ早く出す」など、誠実な対応ができる方に向いている仕事です。それから、“下町らしい”雰囲気が残る老舗企業なので、自分1人でそつなく仕事をこなすタイプよりも、周囲と上手くコミュニケーションを取りながら、自分の意見をきちんと伝えられる方のほうが活躍できると思います。
向いていない人クライアントと良好な関係性を築き、自社のシェアを伸ばしていく「ルート営業」がメインの仕事です。大口の新規受注など、営業として華々しい成果を上げたいと思っている方には向きません。また下町の雰囲気が苦手な方や、目上の人とのコミュニケーションを取るのが得意ではない方にも合わないでしょう。