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取材から受けた会社の印象
街角で献血を募る人たちの姿はよく見かけますし、実際に献血をしてみたこともあります。けれど、献血したその血液がどうなるのか、きちんとイメージしたことはありませんでした。血液はそのまま輸血に使われるのか、と思っていたほどです。
しかし今回の取材を通じて、献血された血液が本当に複雑な工程を経て、血液製剤に生まれ変わっているという事実を目の当たりにできました。もちろん「全血」といって、血液がそのまま輸血用に使用もされるのですが、多くは血液のなかに含まれる有用な成分を分離し、医薬品として使用しています。
日本においては『安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律』通称、血液法が施行。生産の安全基準が世界的に見ても高く、生産記録の保管義務など同社に求められる責任も非常に大きいそう。「それでも油断はできません。製造に関わる全員が高い意識を持たねば…」と語る担当者の横顔に、責任感と誇りが垣間見えました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい治療に長い時間のかかる遺伝性の病気から、緊急での対応が必要な外科手術まで。現代の医療におけるあらゆる場面において、血漿分画製剤は必要とされるものです。その品質保全と安定供給には、製造スタッフの「人の目」によるチェックが欠かせません。自分が製造した薬剤が実際に使用される現場を目の当たりにできるわけではありませんが、自分の仕事が誰かの治療に繋がっているという実感はあるそうです。ときには全国でわずか数名の難病の患者さんのために、特別な血漿分画製剤を製造することもあるとか。そういった際、自分の仕事の重要性を実感するそうです。
厳しさ髪の毛一本が混入しても、爪の間にあった汚れひとつが混入しても、その安全を担保することができなければ、製品としては使用することができません。製造工程に関わる職員は、絶対にそういったことが起きないよう、業務中は定められた作業着やキャップ、マスクの着用を義務付けられています。化粧にも制約があり、衛生管理は厳しく行なわれているとのこと。また、作業によっては低温作業室(0~5℃)での業務もあるそうです。
この仕事の向き&不向き
向いている人◎チームワークを意識して働ける方
すべての作業工程は、複数のメンバーが協力して行ないます。作業工程ごとに報告・連絡・相談などが重要です。次の作業工程への申し送りなども安定した生産体制を保つためには欠かすことができません。
すべての作業工程は、複数のメンバーが協力して行ないます。作業工程ごとに報告・連絡・相談などが重要です。次の作業工程への申し送りなども安定した生産体制を保つためには欠かすことができません。
向いていない人◎清潔さや身だしなみに気を遣えない方
当たり前のことですが、医薬品の製造に関わるため、清潔さは常に求められます。爪や頭髪などは、日常的に意識しておくことが必要です。不潔な方やだらしない方には向きません。
当たり前のことですが、医薬品の製造に関わるため、清潔さは常に求められます。爪や頭髪などは、日常的に意識しておくことが必要です。不潔な方やだらしない方には向きません。