取材から受けた会社の印象
「病気で苦しむ患者さんを、一人でも多く救いたい」という想いから、臨床試験支援事業を立ち上げたという同社。設立より17年。いまでは安定して依頼が舞い込むまでに。――治験は新薬開発に欠かせない業務の一つ。医療の現場が「人の命を救う」ことを追求し続ける限り、依頼が絶えることはないでしょう。また、競合同士が競争意識ではなく協力しながら伸びていこうとするという特性は、業界ならではといえるでしょう。実際に同じクリニックに出入りしている同業同士で「担当医師がどんな方なのか」や「業務のノウハウ」などについても共有することが多いのだそう。「より良い新薬を作りたい」という想いはどの製薬会社も同じ。そのため、競合視するのではなく協力し合いながら取り組もうとする企業がほとんどなので、業者同士のつぶし合いがないのだそう。需要の高まりや競合間との関係性から考えても、同社の安定経営は今後も揺らぐことはなさそうです。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい治験は、未来の自分、親、兄弟、友人…。さまざまな人を救うかもしれない新薬の開発に不可欠なことです。その点に、やりがいと誇りを感じながら働いている方がほとんどなのだそう。また、「被験者」「クリニックの医師」「製薬会社」の3者間に立ってさまざまな調整をする立場なので、たくさんの方に感謝のお言葉をいただける機会が多いのだとか。目の前の取引先の方(クリニックや製薬会社)、被験者、ひいては新薬を心待ちにする患者さん…。本当に多くの方の役に立てる仕事といえるでしょう。
厳しさ直接医療行為を行なう立場ではありませんが、間接的に医療の現場に携わる者としての責任感を伴うポジションです。そのため、ミスは許されないという意識のもと業務に臨む必要があります。研修時に過去に起きてしまったミスの事例が共有されるので、そういった知識をしっかりと覚えていくことが求められます。「学ぶこと」「確認作業を怠らないこと」。少なくともこの2点については、入社後すぐに取り組まなければなりません。
この仕事の向き&不向き
向いている人治験で得られたデータは新薬の開発に活かされるので、正確なデータであることが絶対条件。そのため、一つひとつの業務に責任感を持って誠実に取り組める方に向いています。また、分からないことを自発的に聞いたり調べたりする主体性のある方は活躍できるでしょう。接客とPCスキルの両面が活かせるお仕事です。
向いていない人チーム体制で業務を進めていくので、他者と連携して仕事をするのが苦手な方には向きません。また、正確性を重視するあまり慎重になりすぎて業務効率が下がってしまっては本末転倒。業務の優先順位を見極め、丁寧かつ業務の効率性を追求する姿勢で取り組める方でなければ活躍が難しいでしょう。