私の職業生活の始まりは、スポーツブランドの販売員のアルバイトでした。売り場のレイアウトやマネキンのコーディネートなども経験でき、バイトながらも充実感があって。4年続け、バイトリーダーにも昇格しました。そのまま正社員になれたらよかったのですが、現実はそうもいかず。正社員登用試験が年に1回しかない会社で、入社15年目の先輩がやっと正社員になれるような環境だったんです。20代半ばに差し掛かって、そろそろ正社員にならないと…と、転職を決めました。

そして2社目に選んだのは、大手通信キャリアの販売代理店です。携帯ショップの販売員としてスタートし、わずか2年目で副店長、5年目には店長を任せてもらうことができて。売上管理やシフト管理、研修の講師などマネジメント業務を幅広く経験し、ステップアップしている実感がありました。ただ、評価制度にずっと疑問を感じていて。年功序列制だったり、成績は個人ではなく店舗ごとに評価されたり…。昇格のイメージが持てなくなり、再び転職を決意しました。

今度は販売経験を活かしてキャリアに箔をつけようと、不動産営業にキャリアチェンジ。ところが、入社後すぐに「合わない」と感じて。やっぱり「自分には、販売なんだ」と実感したんです。2ヶ月で会社を辞め、3度目の仕事探しを開始しました。

「販売に戻りたい」と意思が明確だったので、仕事探しに迷いはありませんでした。結婚を視野に入れていたので、年収アップは必須条件。あとは地元千葉から通勤できる会社がいいと考えていました。その希望条件に合致していた唯一の会社が、エフ・オー・プランニングでした。販売経験があることが自信になっていたので、まずは応募してみることにしたんです。

選考に臨む上でアピールしたのは、「販売」だけに留まることなく、キャリアの幅を広げていったこと。ずっと販売に関わる仕事を続けてきましたが、各社で多くのことを経験させてもらいました。なので1社1社での経験や残してきた成果を書き分け、身につけたスキルの多さが伝わるように工夫したんです。例えば、1社目のスポーツブランドではバイトリーダーに抜擢され、いろいろと売場づくりを工夫していたこと。大手通信キャリアの販売代理店では、店長として店舗の売上管理や、取引先である通信キャリアとの商談、研修講師なども任せてもらったことなど。接客だけでなく、マネジメントもできることを応募書類上でアピールしました。そして応募書類に記載した内容は、面接でも評価いただけたようで、無事内定をいただきました。

入社後に配属されたのは、社内でも「日本一の激戦区」と言われている秋葉原の販売店でした。元々は千葉県内で勤務を希望していたのですが「キャリアアップしたい」という私の意向を汲んでくださり、会社から「上を目指すなら、日本一の店舗を経験してみてはどうだろう？」と、打診があって。私はその話を受けることにしたんです。

秋葉原での販売は、毎日が刺激的でした。連日多くのお客さんが来店されるし、一緒に働くスタッフのレベルが高い。販売をやってきたという自負があった私も、学びの多い日々を過ごすことができました。そんな中で実感したのは「転職活動中にこれまでの経験を棚卸ししてよかった」ということです。自分が次に身につけるべきスキルが明確な状態で、新たな仕事に取り組むことができたので、先輩や研修からの吸収がスムーズだったと感じています。

弊社には、50テーマ以上が用意されている「エフオープランニングカレッジ」という研修制度があって。笑顔の作り方や発声のコツなどの接客の基本から、商品知識まで社内で学ぶことができるんです。自分に足りないと自覚していたことは「エフオープランニングカレッジ」を積極的に活用し、着実に成長していくことができました。学んだことをすぐ実践できるように、勤務前に研修を受けたことも多々ありました。

そうした甲斐あって、2年目に大手通信会社が開催する接客コンテストで日本一になることができました。入社後早期に活躍できたのは、販売経験が活きている証。そう実感できて嬉しいです。

「接客コンテスト日本一」が社内でも評価いただけたようで、今では本社勤務になりました。人材コーディネーターに抜擢していただき、今ではスタッフの就業支援を担っています。販売員として働くスタッフの就業フォローがメインになりましたが、仕事にはやりがいを感じています。

次に目指していきたいのは「人を育てる存在」になること。自分がこれまでに培ってきた販売ノウハウを伝えていくことで仲間を育て、自分を育ててくれた会社に恩返しをしていきたいです。特に、弊社は教育に力を注いでいる会社なので。人材コーディネーターとして、みんなが気持ちよく働けるように就業をフォローするだけでなく、さらなる成長に向けたバックアップまでできるようになりたいです。
（取材・執筆：田尻真子／編集：エン転職編集部）