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2020/12/24

応募時のスキル不足は、入社前の努力でカバーすればいい。
未経験からデータサイエンティストを目指した私の挑戦。

頴川 光樹さんの転職体験記
頴川 光樹Mitsuki Egawa(30歳)
  • 転職前プロセス改善エンジニア
  • 転職後データサイエンティスト
  • 転職活動期間1ヵ月未満
  • 応募社数3
  • 面接社数3
この体験記のポイント
  • 「データサイエンティスト」という仕事に興味を持ち選考へと進んだものの、面接で事前のリサーチ不足が判明。
  • 面接で「何を学ぶべきか」を素直に質問し、コツコツ勉強。入社前に2つの専門資格を取得した。
  • 入社前から学習を習慣化したことが早期スキルアップに直結し、入社4ヶ月で大型案件への挑戦権を獲得!

データを駆使した課題解決の面白さに魅了され、キャリアアップを志すように。

前の職場は、三重県の半導体工場。大学時代に学んだ工学系の知識を活かして働きたいと考えて、新卒から4年間、プロセス改善エンジニアとして働いていました。ミッションは、半導体製造の各工程にかかっている時間や工数に関するデータをもとに、製造プロセスを改善すること。主にコストカットを目指し、企画や生産管理、製造など各部門の担当者に改善指導を行なっていました。

でも次第に、データを扱うのが面白くなってきて。成果が数字というわかりやすい形で表れるのが嬉しかったんですよね。でもやがて、工場内という限られた領域での課題解決しかできないことに物足りなさを感じるように。「もっと幅広い課題に挑みたい」と思ったのが、転職を考え始めたきっかけです。

最初は「エン転職」で、三重県内のプロセス改善エンジニアの求人を見ていましたが、今までの仕事とあまり変わらない気がして…。全国に視野を広げてさまざまな求人を見ていたときに、データサイエンティストという仕事の存在を知りました。いくつか求人を読み込むうちに、幅広い業界のクライアントに向き合い、データを活用して業務を効率化する仕事だということがわかってきて。「この仕事がしたい!」と強く感じたので、思い切って選考を受けてみることにしたんです。

前職の経験がそのまま活かせると思っていたのに――。リサーチ不足で焦りを感じた一次面接。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
『エン転職』でデータサイエンティスト募集を探し、「未経験歓迎」の記載があった3社に応募。職種は違えどデータを扱っていたので「きっとこれまでの経験が活かせるはず」と、内心油断していたと思います。

そして迎えた面接1社目が、サンブリッジソリューションズ。機械学習や統計的な分析手法など、膨大なデータを扱うすべも入社後に学べると聞き、ワクワクしたのを覚えています。しかし入社後の教育について聞いていたとき、私は重大な思い違いをしていたことに気づきました。それは、データサイエンティストにはデータを取り扱うためのプログラミングスキルが必要であるということ。入社時までに、何らかのプログラミング言語を使いこなせるようになる必要があったのです。完全に自分の準備不足なのですが、すごく焦りました。

そこで思い切って、社長にプログラミングの知識が全くないことを打ち明け「入社までに学んでおくべきことを教えてください」と質問したんです。勉強不足で幻滅されるかと思いましたが、むしろ素直に質問したことで、仕事への意欲を前向きに受け止めてもらえて…。実務に活かせる資格や読むべき本なども教えてもらったので、面接後すぐにテキストを買って勉強を始めました。

「入社前に専門資格を取ります」宣言。学びへの貪欲さが社長の心を動かした。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
そして臨んだ二次面接。一次面接後から早速勉強を始めたことを社長に報告し、入社するまでに「Excel VBA Basic 」「ORACLE MASTER Bronze」という2つの資格を取ることを宣言しました。腹をくくって決意表明をしたのは、知識も経験もない自分がチャンスをつかむためには、それだけの努力をしなければいけないとわかっていたから。他の応募者はプログラミング経験者ばかり。未経験の私が運良く入社できたとしても、他の方々以上に努力しなければ活躍できません。だからこそ、熱意を行動でアピールして信じてもらうしかないと思ったんです。

気持ちが伝わり、後日内定のご連絡をいただくことができました。ほっとする間もなく、勉強の日々がスタート。転職活動中も前の仕事は続けていたので、しばらくは退職の準備や引き継ぎとプログラミングの勉強を両立していたんです。19時過ぎまで工場で働いて、家に帰ったらテキストを熟読。職場は東京になるので、引っ越しの準備も進めなければなりません。慌ただしい日々が続きました。

システムの仕組みや開発言語の種類による違いなども全く知らなかったので、最初は特に苦労の連続。それでも、約束した入社日まではあと2ヶ月。宣言通り2種類の資格を取らなければいけないと思うと、休んではいられません。休日返上で試験対策をした結果、無事両方の試験に合格することができました。

入社前の努力が、新たなスタートに弾みをつけてくれた。

しっかり勉強していたぶん、入社後はスムーズに研修の内容を理解できました。内定をいただくこと、入社することは学びの終わりではなく、むしろ始まり。研修で学んだ内容を仕事終わりや休日に復習したり、自主的に新たな資格の取得に向けた勉強を始めたりしています。入社前に学んだ知識はもちろん、仕事と並行して勉強する習慣自体が今に活きていることは間違いありません。

学んだ知識を活かして、いくつかのプロジェクトにも参加しました。身につけたプログラミングスキルを活かして、人の手で30分かけて行なっていた作業をクリック1つで終えられるように自動化できたときは感動しましたね。「ここまで必死で勉強してきてよかった!」と思いました。入社4ヶ月目を迎えた最近は、某メガバンクのデータ分析開発というビッグプロジェクトに参加することが決定。これからもいろいろな業種のクライアントと出会い、幅広い課題解決に挑めると思うとすごく楽しみです。

大きな仕事を早期に任せてもらうことができたのも、わからないことやできないことを放置せず、1つひとつ学んで力をつけてきたからこそ。4月からは、2021年度新卒の教育も任せてもらえることになりました。これからも目の前のことにじっくり向き合い、ますます面白い仕事に挑戦させてもらえるよう努力します。
採用担当者の声
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大切なのは、「入社前に何ができるか」よりも「入社後にどう成長してくれそうか」。

社長
孫 洪
評価したポイントと採用理由 初めて面接で話したときからずっと、「勉強熱心な人だな」という印象の頴川さん。わからないことを隠さず伝え、自ら学ぼうとする姿勢に、入社後も活躍してくれそうだと感じていました。データサイエンティストとして働くことになれば、日常的に勉強するのは当たり前のこと。入社前に何ができるかよりも、入社後にどう学んで力をつけていくかの方が、長い目で見ればずっと重要なんです。

さらに好印象だったのは、アドバイスを素直に受け入れ、すぐに行動に移したこと。「読んでごらん」と勧めた本はすぐ読む、「この資格を取るといいよ」と勧めた資格は「入社までに取ります」と宣言して計画的に学び、設定した期日までに目標を達成する。素直でかつ自分の発言に責任を持てるということは、信頼を勝ち取るために最も重要な姿勢だと思います。入社前の誠実な印象は、入社後も全く変わっていません。ここまでの努力家は当社でも珍しいくらい。今後の成長にも期待しています。
企業情報
会社名サンブリッジソリューションズ株式会社 資本金2000万円
事業内容ソフトウェア開発、システム販売およびASPサービス、インターネット関連サービス 従業員数75名(2023年3月現在)
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