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2018/7/30

家族が出来て派遣社員生活にピリオド。33歳で初めて正社員になりました。

中村 洋斗さんの転職体験記
中村 洋斗Hiroto Nakamura(34歳)
  • 転職前水質検査スタッフ(派遣社員)
  • 転職後プラント・制御装置の設計エンジニア
  • 転職活動期間3ヵ月
  • 応募社数6
  • 面接社数1
この体験記のポイント
  • 7年間の派遣社員生活。正社員にはなりたかったが踏み切れなかった。きっかけは家族が出来たことだった。
  • 似たような職に就こうと転職活動を始めるも、全く面接に進めず。少しでも興味を持ったら応募することに。
  • 正社員として就職。イチからプログラミングを学び、着実に成長している実感がある。

守るものができたとき、7年間の派遣社員生活にピリオドを打とうと決めた。

以前は、派遣社員だったんです。大学院で化学系の研究をしており、少しでも専門知識を活かせる仕事をしたかったんですが、なかなか思うような仕事に巡り会えなくて。その中で見つけたのが派遣の仕事でした。仕事内容は、下水処理場内の水処理施設や焼却施設での調査業務、サンプリング、データ整理・解析など。やりたかったことと完全に一致したわけではなかったのですが、「水の分析をする」という点では学んできたことを活かせる仕事だったので、働き始めました。

7年間働く中では、正社員になりたい想いはずっとありましたが、大きなきっかけもなく、いまいち動き出せずにいたんです。でも32歳のとき結婚して子どもが出来て。そうなったら、「いよいよこのままじゃ家族を支えていけないぞ」と焦りを感じ始めました。妻からも、「正社員になって!」という視線を感じていたので。それでついに、本気で転職を考えるようになったんです。

なかなか面接に進めぬ日々。こだわりを捨て、少しでも興味が湧いたら応募してみることに。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
派遣の仕事を続けながら、転職活動をすることにしました。まずは手始めにと思い、人材会社で働いている友人がいたので、そのツテで人材紹介に登録してみました。出来れば派遣時代の経験を活かしたいと思っていたので、似たような仕事を探してもらい活動したんですが、これがなかなか面接まで進めない。しかも、自分がやってきた仕事は、わりと専門性が高くニッチな業界。派遣として働いていた会社と繋がりがある会社も多く、付き合いもあるためか「今回は見送りで」と断られてしまうこともあって。そんなこんなで、全然うまくいきませんでした。

そうこうするうちに、今度は派遣先の仕事が忙しくなってきてしまい、本業に専念するために転職活動を一時中断。本業が落ち着いてきた頃、エン転職に登録しました。前回の経験をふまえて、似たような仕事を探すのは難しいと観念し、「少しでも興味を持てたら受けてみよう」と気持ちを切りかえることにしたんです。

求人を見る中で、これだけは譲れないと思っていた条件は、3つ。1つは、正社員になれること。これが大前提でしたね。そして2つめは、家から近いこと。当時の派遣先は遠く、片道2時間くらいかかっていたので長い通勤には懲りていたんです。そして3つめは、体を動かすタイプの仕事であること。もともと、ずっとオフィスでパソコンをいじっているよりは現場に出て働く方が性に合っていたので。こうして会社を探していました。

唯一、面接まで進むことができたのが、本多エンジニアリングだった。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
6社応募したうちの1社が本多エンジニアリングでした。求人広告を見ると、大手メーカーの工場などに出向き、製造ラインの機械を統括するシステムをつくる仕事だとわかりました。実は、派遣で働いていた現場で、この職種の方と関わったことがあったので、大方の仕事のイメージは湧いたんです。それが、興味を持ったきっかけでした。そして何よりも惹かれたのは、正直なところ条件面。家から近いうえ、求人広告の目立つところに、賞与もしっかり出ると書いてあり、ここなら未経験からでも稼げるし家族を養っていけそうだと思いました。

面接のことは緊張していて正直うろ覚えなんですが、過去の経験や前職についての話はほとんど聞かれなかったことは覚えています。思わず、こんなにあっさりでいいんですか?と思ってしまうくらい。たしか、家族や趣味の話をしたと思います。フランクに接してもらえましたし、「今の自分を見てくれている」という感じはありました。オフィスの2階も見学させてもらい、「これが現場で使う機械だよ」と説明していただけて。面接が終わる頃には、「ここなら大丈夫かな」という気持ちが湧いていましたね。

入社後から人生初のプログラミングに挑戦。悪戦苦闘するも、少しずつわかるようになってきた成長が嬉しい。

無事に内定をいただき、2017年9月から働き始めました。

担当しているのは、大手食品メーカーの製造ラインで使われる制御装置の設計です。工場では「今日何個の製品をつくります」という目標が決まっているんですが、この装置があることで個数管理から各機械の運転切替まで全てできるんです。つまり、工場の“司令塔”的な役割を果たす装置の開発を通して、メーカーに貢献する仕事なんですね。だから、一連の設計を自分でできるようになったら、「この工場を動かしている!」という醍醐味なんかも湧いてくるんじゃないかと思います。

ただ、自分はまだ道半ば。到底その領域には達していません。入社後は、まずはプログラミングを学ぶことから始まりました。学生時代にはかじったこともなかったので、もうチンプンカンプンですよ。わからないから調べるんですが、今度は説明に出てくる言葉の意味がわからない…(苦笑)でも、始めたての頃は先輩に「ここをこうして」と言われるがままに進める感じだったのが、半年くらいたった頃から先輩の指示の意図から理解できるようになってきました。やっと、点と点が線でつながってきた感じです。だから、今のやりがいは、少しずつですが確かに成長していると感じられることですね。

また、出張は結構多い仕事なので、北海道、名古屋、九州と、全国を飛び回る生活をしています。月の半分以上は出張ということもある。でも、もともとフットワークは軽い方なので、苦ではないです。子どもに会えない期間はちょっと寂しいですが、出張が多いことは求人広告に書いてあったので覚悟はできていました。派遣社員から正社員になれたことを妻も喜んでくれています。これからも家族のために頑張りますよ。
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

礼儀やマナーの良さ、人当たりの良さが、「一緒に働きたい」と思った理由。

人事
西脇 恵巳
評価したポイントと採用理由 当社では、面接の担当者が「一緒に働きたい」と思えるかどうかを最も重視しているんです。その点、中村さんは私が見てもエンジニアがみても、納得の人材でした。

まず、職歴や経験の面。未経験から育てるつもりで募集をかけていたので、過去の仕事や経験はあまり関係ないと考えていました。彼の応募書類を見ても、特に問題は見当たらず。まずは会ってみることにしたんです。

そして、初めて来社してもらったときの所作。当たり前と思うかもしれませんが、「脱いだ靴を手で揃える」「感じのよい挨拶をする」といったことを普通にできていたのはポイント高かったですね。というのも、過去に選考で色々な人を見てくる中では、当たり前のことを当たり前にできる人って案外多くはなかったから。さらに、実際に話してみても、書類の写真で見ていたときよりも好印象!話しかけたら笑顔で返してくれる人って、いいですよね。

面接を担当したエンジニアは、普段はあまり自分から話すタイプではないんですが、彼のことはすごく気に入ったみたいで。珍しくオフィスの2階まで案内していたので、もう採用しない理由はなかったですね。

当たり前のことがきちんとできるっていうのは、それだけでひとつ強みになるのではないでしょうか。実際、中村さんはお客様先でも非常に評判が良いんです。これからも、持ち前の人当たりの良さを活かして、活躍してもらえればと思っています。
企業情報
会社名本多エンジニアリング株式会社 資本金1000万円
事業内容産業設備に関する設計、調達、施工、試運転ならびにメンテナンスの総合エンジニアリング 産業設備に関する調査、立案、計画ならびにコンサルテーション 産業設備に関する省力、自動化、制御システムの開発、設計 各種生産システム、ソフトウェア、シーケンスソフト 従業員数16名(2022年3月時点)
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