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2019/2/26

どの面接でも突っ込まれた「3ヶ月での退職」。伝えたのは、少しでも早く夢に近づきたいという熱意。

上山 直哉さんの転職体験記
上山 直哉Naoya Kamiyama(23歳)
  • 転職前施工管理
  • 転職後設計
  • 転職活動期間1ヵ月
  • 応募社数7
  • 面接社数6
この体験記のポイント
  • 高校から7年建築を学ぶも、1社目の大手企業では設計をできず。会社の規模にとらわれていたと気づく。
  • 3ヶ月で退職して途方に暮れていた矢先。第三者と話すことで、7年の積み重ねが自分の武器だと気づけた。
  • 選考では早期離職をつっこまれた。建築の仕事をする母に憧れ、高校から建築を学んだことを全力で伝えた。

大事なのは、有名な企業で働くことじゃなくて、夢に近づける場所で働くことだった。

僕の母は建築の仕事をしていて、幼少期から母が家で図面を描いているのをよく見ていました。机の上にはいつも方眼紙と鉛筆、本棚には建築関連の本がたくさん。そんな環境で育ったためか、物心ついたときから「自分も設計の仕事をするんだ」と思っていました。それもあって、高校から建築を学べるところに進学。高校・大学と7年間にわたって建築を学び、設計士になるんだ!と就職活動をして大手サブコンに入社しました。「最初は現場で施工管理から」という会社だったのですが、「会社として安定している」という部分は魅力だったので、まずは現場で施工管理として経験を積み、そのあと設計を目指せばいいかなと思っていたんです。だから「施工管理として頑張るんだ」と自分に言い聞かせていましたね。でも、あるとき設計図を見る機会があって、「誰かが描いた図面を形にするんじゃなくて、やっぱり自分が描いたものを形にしたい…」という想いが溢れてきちゃったんです。ずっとこの環境にいたら、設計をできるのはいつになるかわからない。できたとしても数年後かもっと先かもしれない。一級建築士の資格取得には現場での実務経験が2年は必要だから、できるだけ早いうちから設計の実務経験を積まなければ……そう思ったら、焦りも出てくるし、「少しでも早く動かなきゃ」という衝動に駆られました。それで気づいたんです。自分にとって一番大事なのは、「有名な企業で働くこと」ではなくて、「自分が本当にしたいことを出来る場所で働くこと」だって。入社してまだ3ヶ月ではありましたが、転職することを決めました。

転職フェアで言われた「君は既に武器を持っている」の一言が自信に。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
2018年7月末で退職しました。入社してたった3ヶ月で退職してしまったこと、履歴書を書こうにも資格欄には何も書けないこと、全てが不安でしたね。自分に自信はないし、早く辞めてしまった手前、相談できる人もいない。どうしたらいいのか分からなかったのでとりあえず転職フェアに行ってみました。そこでたまたま出会った運営サイドの方に、当時の不安な気持ちを打ち明けたんです。設計士である母に憧れたこと、高校から7年間建築を学んできたこと、一級建築士になるのが夢であること…一通り話し終わったとき、その方が言ってくれたんです。「君は既に武器を持っている。夢に向かって高校からずっと建築の勉強をしてきたことは、君の熱意を伝えるには十分だし、まだ第二新卒枠でいけるからチャンスはおおいにあるよ」と。自分1人で考えているだけだと早期退職してしまったというマイナス面にしか目がいかなかったので、この言葉にはとても勇気をもらいました。人と話すことで改めて自分の強みを再認識できましたね。

気持ちを切り替えることができたので、ここから転職活動を本格的に始めました。その上では、「次こそは会社の規模や見た目にではなく、設計の仕事をできる環境に行く」ことを最優先に考えました。ネットで「設計職 転職」と検索し、出会ったのが工藤建設でした。目に留まったのは、設計の資格を問う求人が多い中、工藤建設は資格の有無は問う記載はなかったから。「この会社についてもっと知りたい」と思ったんです。

何もないからこそ、道筋だてて話すこと、熱意を伝えることには、全力を尽くした。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
社会人経験はほぼない。働いた中でアピールできる話もない。履歴書の資格欄にも書けることはない。自分にあるのは、一級建築士になりたいという夢に向かって高校、大学と7年間建築について学んできた事実と、熱量だけでした。だからそれだけは、全力で伝えなければと思いました。面接前は、事前に伝える順番や内容を練って一人でブツブツと言いながら練習しましたし、当日伝えるときは相手の目を見て感じよい印象を持ってもらえるようにしましたし…とにかく必死でしたね。
3ヶ月で前職を辞めてしまった件については、案の定、どの会社の面接でも突っ込まれました。そのたびに、小さい頃から母に憧れて建築の道を志し高校から7年学んできたこと、今すぐにでも学び早く一級建築士になりたいことを正直に、熱を持って伝えました。幸い、あとから当時面接を担当してもらった役員の方に「スッと入ってきたよ。人当たりも良さそうだったし」という言葉をいただけました。

ちなみに、工藤建設のほか、もう1社設計職で内定をいただきました。どちらの会社に行くか考えるうえでは、「自分が何にやりがいを感じるのか」を大事にしましたね。それで言うと、僕は横浜出身なので、できれば地元のために働けたらいいなという想いがあったんです。その点、工藤建設は横浜の地域密着にこだわっている会社です。ここなら、建築の設計ができて、しかも自分の生まれ育った街を良くできるやりがいも感じられそうだなと。それで、工藤建設で働くことに決めました。

期待を超える提案ができる建築士を目指して、勉強する毎日。

入社してまだ3ヶ月。今は手描きの図面をCADで起こしたり、お施主様との打ち合わせに同席させてもらいながら学んでいるところです。自分のやりたかったことを学べる毎日は、とても充実感があります。

特に先輩を見ていてカッコいいなと思うのが、お施主様との打ち合わせの時です。たとえば、お施主様がどんなに希望しても、建築基準法や横浜市で決められている建物に関する条例などに照らし合わせると出来ないこともある。出来ること・出来ないことをジャッジするためには、膨大な知識量が求められます。さらに、先輩方は、お施主様の要望を聞いて瞬時に考えて「ルールでそれはできませんが、ここに間仕切りをつくれば対応できますし、こうした方が便利ですよ」といった提案をするんです。そんな場面を見るたび、「自分も要望をふまえた上で期待を超えるような提案ができる建築士になりたい」と、強く思います。

今は、現場から帰ってきたら先輩が言っていた法律のところを見返して復習したり、図面を見返して自分だったらどうするかな?と考えるなどして勉強しています。一級建築士の資格取得には2年の実務経験が必要なので、再来年の合格を目指して引き続き頑張りたいと思います。
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

熱量が伝わってきたので、3ヶ月で辞めたことは気にならなかった。

取締役執行役員 建設事業部長
田崎 功
評価したポイントと採用理由 「3ヶ月で退職」っていうのは、当然突っ込みましたね。でも、建築のお仕事をされているお母様に憧れたこと、高校から7年間も建築の勉強をしてきたこと、すぐにでも設計士になりたい想いに反して1社目ではそれが叶わない環境だったこと、これらを順々に聞いていくと、全て筋が通っていたんです。真っ直ぐ突き進んできた青年だなあと思いました。そして、この熱意は本物だなと。だから、前職を3ヶ月で辞めたからといって、うちの会社でも続かないんじゃないか、とは思いませんでした。

また、工藤建設の設計は、お施主様と話すことも多い仕事です。ある種、営業的な要素もあるため、対人スキルも見ていました。そこに関しても、上山さんは人当たりは良く、問題ありませんでした。そして、何と言っても一番の決め手は、地域密着で行なっている当社の姿勢に共感してくれたことですね。「生まれ育った横浜で働きたい」という言葉を聞いて、「この人なら、長く続けてくれる」と思えたんです。
今後、上山さんに期待していることといえば、まずは資格を取得すること。出来ることの幅を広げていってもらえればと思っています。これからの活躍に期待しています。
企業情報
会社名工藤建設株式会社 資本金8億6750万円
事業内容■総合建設業(建設・土木等建設工事の請負) ■建物総合管理業 ■不動産業 ■介護事業 =許認可= ・建設業許可:国土交通大臣(特-27)第8049号 ・宅地建物取引業者免許:国土交通大臣(7) 第4180号 ・一級建築士事務所:神奈川県知事登録第2865号 ・品質マネジメントシステム:建設事業部「ISO9001」登録番号RQ0450 ・環境マネジメントシステム:建設事業部「ISO14001」登録番号RE0222 従業員数471人(2018年6月時点)
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