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2019/7/1

10年ぶりに復帰したIT業界で、マネージャーへ。
変化が激しい業界を、自力で上りつめた。

阿部 達也さんの転職体験記
阿部 達也Tatsuya Abe(35歳)
  • 転職前ステンレスの溶接スタッフ
  • 転職後システムエンジニア(マネージャー)
  • 転職活動期間1ヵ月
  • 応募社数2
  • 面接社数2
この体験記のポイント
  • IT企業で2年弱勤務した後、退職。職を転々として20代を過ごす。
  • 30代半ばになり「最後の職場」を探すことに。有利な条件での転職を目指した。
  • 貪欲に学び、主体的に働くことで、会社を引っ張る「マネージャー」になれた。

IT業界で、2年だけ働いた。職を転々とした20代。

今、会社唯一のマネージャーを任せてもらっていますが、うちに入社するまでの約10年間は職を転々としていました。IT企業で働いていたのは、新卒入社から2年弱だけです。

私は、四年制大学の理学部を卒業した後、わりと大手のIT企業へ就職を決めました。システムエンジニアとして入社したところまでは“順当”だった、と思います。しかし、満足のいく働き方は叶わず。若いうちからたくさん経験を積んで、バリバリ働きたいという気持ちが強かったのですが、大手ゆえに裁量が少なくて…。不満が募っていき、2年ほどで退職しました。

その後は、保険営業にキャリアチェンジ。ガツガツ働けて、相応の見返りがある環境を求めて外資系企業を選びました。ある程度の成果を上げて仲間と独立も果たしたのですが、仲間が業界のタブーを犯してしまって…。10年近く積んできたキャリアを捨てて、保険業界去りました。

これからのキャリアについて考える時間が残されていなかった私は、ひとまず地元にある町工場で働き口を見つけました。30代半ばに差し掛かっていたので、真剣に将来のことを考えなくちゃいけないな、と思って。すぐに進路を決めることができなかったんですよね。ですが、働きながらの転職活動だと生活に困ることがないと安心していたのも束の間。町工場が業績不振で倒産したんです。そのタイミングで、本格的に転職活動を開始しました。

難しくても、狙うは「経験者採用」。不利な転職を避けたかったから。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
「年収ダウン」など、不利な条件になる転職は避けたいと強く思っていました。30代半ばという年齢はもちろんですが、結婚して家庭も持っていましたし、マンションも購入していて。自分の将来や家族のことを考えると、少しでも有利な条件で転職したかったんです。

そう考えると、キャリアチェンジは難しい。だから「経験者採用」を狙おうと思ったのですが、保険業界に戻れない私に残されたのは、IT業界のみ。一択でした。しかしシステムエンジニアとして働いた経験はわずか2年。加えて10年というブランクもありました。

ですが、経験が少しでもあるんだから、できるだけ条件のよい企業を探したいと思いました。そこで私が着目したのが「資格手当」が充実しているかどうかです。私は前職のIT企業でシステム系の資格と、保険会社でファイナンシャルプランナーを取得していて。そうした資格に手当が支給される会社なら、毎月の給与支給が多くなることに気付いたんです。

その点、サイゼントは資格を持っている人に対して、毎月資格手当が加算されるため、魅力的に感じました。対象資格も40以上と多かったので、自分が知識を増やし、スキルを磨くことで、給与を上げていけるイメージを持てたんです。また役職手当もあったため、将来的にマネジメントを経験したいと思っていた私には、ピッタリだと思いました。

ここでなら、安定収入を得ながらキャリアを築ける。そう確信できたので応募しました。

「経験」には違いない。年数もブランクも、気にせずアピール。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
システムエンジニアの経験は2年未満。それも10年近く前のこと。ですが、業界経験があることは事実です。なので応募書類には、保有資格とプロジェクト実績を詳細に記入しました。その事実をもとに、面接ではこれまでの経験とスキルをアピールしました。自分が入社後にできることをしっかりと伝え、活躍できるイメージを持ってもらえるように面接を進めました。

また、将来的にはマネジメントに挑戦したいことも伝え、少しでも意欲の高さが伝わるようにこだわりました。自分1人ではできる仕事に限界がありますが、大人数で協力するとスケールの大きな仕事にも挑戦できるようになる。だから人をまとめて、大きなプロジェクトを動かしていけるようなマネジメントスキルがほしいと思っていたんですよね。

これまでの経験と、これから目指すことを両方伝え、面接は終了。活躍できるイメージを持ってもらえたのか、無事に内定をもらうことができました。

「経験者採用」に甘えない。主体者意識が評価され、マネージャーへ。

入社してからは、とにかくスキルアップすべく力を注ぎました。経験者としての採用ではありましたが、IT企業での経験年数が2年弱と短い上、約10年のブランクがあることに焦りはありました。だから少しでも早く胸をはって「一人前だ」と言えるように、自己学習でテクニカルスキルを身につけていったんです。資格手当の支給条件になっている資格が40以上あることは、大きなモチベーションになったのでありがたかったです。

身につけた知識・スキルは、実務で活用することで、着実に力になっていきました。入社から3年で、航空系のシステム、エネルギー関連のシステム、クレジットカード関連のシステム…と、異なる3つものプロジェクトを経験させてもらったことで、仕事に広がりが出ましたね。

そして、3年目で念願のマネジメントに挑戦できることになりました。会社唯一のマネージャーに抜擢されたんです。私が、役職者になるために仕事で意識していたのは「自分だけでなく、会社全体で成果を上げていく」という視点を持ち、社長に提案を行なっていたこと。例えば、全社会議で研修や教育についての意見を出して全体が底上げされる仕組みをつくったり、まわりのメンバーの進捗・残業にも気を配ったり、といったことを心がけました。

マネージャーになってからも、メンバーをサポートし、みんながそれぞれ成果を上げられる仕組みをつくっていくことを大切にしています。私がマネジメントを行なう上で特に意識しているのは、こまめな進捗確認と気遣いを忘れないこと。メンバーの進捗に遅れが出ていることに早めに気付く。そして、遅れを取り戻すにはどうしたらいいのかを一緒に考えていく。そうすることで全体のパフォーマンスが上がり、1人ではできない大きな成果が生まれていきます。個々では出せないインパクトを出せるのが、マネジメントのおもしろさですね。これからも、最前線で会社を引っ張っていける存在になりたいです。

経験に自信がなくても、その後の努力と、意欲で充分にカバーできる。マネージャーになれた今、そう思います。
(取材・執筆:田尻真子/編集:エン転職編集部)
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

社会人としても、エンジニアとしても、評価が高かった。

代表取締役
郷東 秀樹
評価したポイントと採用理由 弊社では、人柄重視の選考を行なっています。システムエンジニアとしてクライアント先に常駐して働くことになりますので、きちんと人間関係を築き、コミュニケーションをとれるかどうかを見極めて、内定を出しています。

阿部さんの場合、社会人として、人として、しっかりコミュニケーションをとれると面接で感じましたし、IT業界の経験者でオープン系の言語を使えるということが加点評価になりました。またリーダーシップがありそうなところも、内定を出した理由の1つです。

実際今、彼のもとに複数人の部下をつけて、プロジェクトを任せていますが、しっかりやり切ってくれています。経験が浅く、ブランクもあっての入社でしたが、気になりません。これからもプロジェクトを拡大させながら、より会社を引っ張っていって欲しいです。
企業情報
会社名株式会社サイゼント 資本金1000万円
事業内容■SES事業 ■受託開発事業 労働者派遣事業 派13-310334 従業員数25名(2019年11月現在)
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