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2019/5/27

念願のIT企業に就職するも、2ヶ月で退職・フリーターに。
夢見たキャリアに返り咲くまでの道のり。

山口 大貴さんの転職体験記
山口 大貴Hiroki Yamaguchi(26歳)
  • 転職前データ入力スタッフ(バイト)
  • 転職後システムエンジニア
  • 転職活動期間3ヵ月
  • 応募社数2
  • 面接社数2
この体験記のポイント
  • 高校卒業後、ITの専門学校へ進学。「手に職つけたい」と考え、エンジニアとして生きる決意をする。
  • 念願のIT企業に就職するも、2ヶ月で退職・フリーターに。仕事には「ラクさ」を求めるようになっていた。
  • 今の状態が“逃げ”だと気付いた24歳。夢見たキャリアに返り咲くまでの、とある青年の転職ストーリー。

学歴じゃなく、技術で食べていく。そう決めたはずなのに、いつしか仕事には「ラクさ」を求めるように。

高校時代の私は、進路やその先のキャリアについて悩んでいました。最初は周りの友人と同じく有名大学への進学を希望していましたが、経歴書に残る学歴だけを気にしている自分に嫌気がさして……。たとえ良い大学に進学しても、学歴だけで食べていくのは難しいのでは?と考えるようになったんです。そこで気付いたのが、自分の中に「手に職つけたい」という想いと、ものづくりへの興味があったこと。将来も自分の技術で食べていきたいと考え、IT業界への就職を志し、情報処理系の学校に進学することを決めました。

それから2年間、アルバイトをして学費を貯め、いよいよ専門学校に入学したのが20歳のとき。目的を持って入学したので、授業や試験勉強にも精が出ましたね。あっという間に2年が経ち、卒業時にはIT関連の複数の資格を取得するまでになっていました。

その後、私はとあるIT企業に就職し、念願のエンジニアデビューを果たしました。パッケージソフトを自社で開発している会社で、組織規模もそこそこ大きく、経営基盤が盤石に整った会社でした。ですが、その会社を私はたった2ヶ月で退職することとなったんです。理由は、自分が思っていた以上に「学校での学び」と「仕事として使う技術」に乖離があり、ギャップを感じたから。また、私がIT関連の資格を持っていたためか、先輩方から新人扱いしてもらえず、教育体制に不満も感じていました。それで私は、愚かにもサクッと会社を辞めてしまったんです。

それからというものの、とりあえずはアルバイトで食いつなぐことにした私。22歳、次に仕事選びで重視したのは「ラクさ」でした。いかに苦労せず、悩むことなく働けるか。ルーチンワークで無心になれるか。仕事はラクだし、責任も問われないし、誰にも干渉されない。何も考えずに稼げるデータ入力のバイトに夢中になり、気付けば2年が経過していました。

正直、居心地は良かったです。でも、24歳になった私は、これで本当にいいのか?と思うように。誰がどう見ても、今の自分は「手に職ついている状態」とは言えない。あのとき有名大学に進学した友人の方が、ずっとキラキラ仕事しているじゃないか。「ラクな仕事」「ラクな環境」を肯定しているのは、単なる「逃げ」に過ぎないと気付いたのです。

若き日の志を取り戻し、転職活動をスタート。だが、なかなか最初の一歩を踏み出せず…。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1

「やっぱり自分は、システムエンジニアとしてキャリアを築いていきたい」。そう考えた私は、早急に転職活動に取り掛かりました。まず『エン転職』などいくつかの転職サイトに登録。続いて「IT業界×システムエンジニア」で検索をかけて、様々な企業の求人をチェックしていきました。前職では、アルバイトという雇用形態に不安を感じていたため、正社員募集であることは絶対条件。もうひとつ、最初に就職した会社で「新人なのに教育してもらえない状況」に不満があったので、「研修制度が整っていること」もハズせない条件でした。

ただ、正直どの求人も魅力的なことを謳っているので、応募先には非常に悩みましたね。今思えば、「そんなに躊躇しなくてもいいのに」と自分に言ってあげたいほどですが、そのときはかなり慎重になっていたんだと思います。「今の自分にとってベストな選択肢は?」「キャリアの再スタートに最適な会社は?」……考えれば考えるほど、なかなか最初の一歩を踏み出せませんでした。

でも、あるとき気付いたんです。「環境」より、大事なのは「自分の意識」だと。もともと私は「手に職つけたい」という想い一筋で専門学生になり、入学後も自ら学ぶ姿勢を持ち続けたから、いくつも資格を取得できたんです。そのときは確かに、周りがどうこうではなく、自分がどうしたいか、という判断軸で行動を起こせていました。そんな学生時代のことを思い返していたら、「どこに就職するかより、自分がどう行動したいのかを大事にしよう」と思えるようになったんです。そしたら、随分と気が楽になりました。

そんなタイミングで、ちょうど『エン転職』経由で企業からスカウトメールが届いたんです。「これもきっと縁だ、応募してみよう」と応募ボタンを押し、面接へと進みました。

働く環境より大切なのは、「自分がどう行動するか」だと気付く。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
応募先に悩んでいた期間は、およそ2ヶ月ほどでした。ですが、気持ちを切り替えてからはスムーズに選考が進み、約1ヶ月後には内定を手にしていました。

応募2社、面接2社、内定2社。…これが私の転職活動のすべてです。実は私、『エン転職』経由でスカウトメールをいただいた2社に絞って応募をしたのですが、どちらの企業にも面接の機会をいただけて、驚くことに2つの内定へと繋がったんです。実務経験もキャリアもない私でしたが、こうして必要としてくれる企業があることに感激しましたし、自信もつきました。

最終的に私が「インスパイアクロス」を選んだのは、面接時に研修制度について詳細な説明があったことと、面接でお会いした代表や採用担当者の印象がとても良かったことが理由です。未経験者を受け入れる教育体制がきちんと整っている上に、新人をサポートしてくれる「人」そのものに魅力を感じられる会社。ここであれば、1社目のような不安を感じることなく、前向きに仕事を頑張れるはずだと思ったのです。

それだけではありません。あんなに応募を渋っていた私が、限られた2社の中から転職先を選択できたのは、以前より自分の考え方に自信を持てるようになったからです。「技術者として生きていくなら、大事なのは環境より自分の意志や行動。結局は自分次第なのだから、どこの会社を選ぼうと大きく変わらないだろう」と、ある意味割り切って考えている自分がいました。「インスパイアクロスでなら、将来も技術者として食べていくための土台を固められるはず」そう心から感じたため、迷いなく転職活動を終えることができました。

転職して2年。自分が選んだキャリアは、何一つ間違っていなかった。

面接で説明があった通り、入社後は研修づくしの毎日がスタートしました。まずは「Java」と呼ばれる言語をマスターすべく、トレーニングセンターでプログラミングに専念するという、なんとも贅沢な時間を過ごしましたね。その後は、本社に戻って直属の先輩のもとでOJT研修を実施。1ヶ月半ほどかけて、配属先で必要になる知識や技術を教えてもらいました。できること、分かることが少しずつ増えていくことに嬉しさを感じましたし、久しぶりに胸が踊るというか、「ああ、やっぱり自分にはこの仕事が合っているんだな…」と日々実感できるようになりました。また、先輩たちが必ず週1回面談を設定してくれて、私の様子を気にかけてくれたのも嬉しかったです。たった一人の新人を育てるために、会社がこれだけ時間とパワーをかけてくれるものなのか……と感動したことも覚えています。

いつしか私は「自分を救ってくれたこの会社に恩返しをしたい」「期待を上回るパフォーマンスを発揮して、先輩に喜んでもらいたい」と思うようにもなりました。それもあって、研修が終わった後も、会社の勉強会や外部セミナーなどを活用し、主体的に勉強することを心がけましたね。まだまだ勉強中の身ですが、溢れんばかりの意欲を買ってもらえているのか(笑)、今は4つもの主要プロジェクトに携わらせてもらっています。この調子で色々な経験を積み、新しい知識をどんどん吸収して、「技術で食べていける状態」に1日でも早く近づきたいです。

転職してから2年が経ちました。26歳になった今は、アルバイト時代のような「ラクさ」を求める仕事はしていません。漠然と感じていた将来への不安も、もうありません。自分が理想としていたキャリア像も、少しずつ描けるようになってきました。高校を卒業した頃の自分に言ってあげたいです。「手に職つけたい」とお前が選んだその道は、何も間違ってなかったぞ、と。
採用担当者の声
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嘘偽りのない、まっすぐな想いが伝わってきた。それが採用の決め手でした。

採用担当
中村 隆介
評価したポイントと採用理由 1社目を2ヶ月で退職、その後はアルバイトだけでエンジニアとしての就業経験はなし。……経歴書の内容だけを見れば、確かにあまり印象は良くないかもしれません。ですが、山口さんと面接でお会いしたところ、他の応募者にはない確かなエネルギーを感じられたんです。それは、先に本人が述べてくれている通りですが、「もう一度エンジニアとしてキャリアを築いていきたい」という熱い想い。経験が少ないことに引け目を感じず、堂々と「これからどう頑張っていきたいか」を語ってくれたことが好印象でした。その言葉が本心であることはすぐに分かりましたし、彼のこれからの成長を見届けたいと率直に感じたことが、採用の決め手でしたね。

実際、研修期間中はもちろん、プロジェクトに配属となった後も、誰よりも熱心に勉強をしている様子でした。早くに仕事を覚えてくれて、安心して業務を任せられるようになったので、確か新人の中では1番に(クライアント先での)常駐案件をお願いしたと記憶しています。今も主要プロジェクトを4つも兼任するなど期待以上の活躍を見せてくれていますし、これからが一層楽しみでなりません。
企業情報
会社名株式会社インスパイアクロス 資本金1000万円
事業内容■ハードウェア及び ソフトウェアの開発 、販売、保守、運用、賃貸及びコンサルティング事業 ■コンピュータ、コンピュータ周辺機器、事務機器、光学機器に関連する販売、教育事業 ■電子情報及び情報記録媒体の製作、販売事業 ■携帯電話・モバイルコンピュータのコンテンツ企画、開発、販売、コンサルティング事業 ■インターネットを利用した通信販売事業 ■ロジスティックに関するコンサルティング及び物販事業 ■広告代理業、印刷、出版物の企画、制作、販売 ■技術者研修、スクール関連事業 ■顧客先の市場開発支援、コンペ、プレゼン請負 ■労働者派遣事業(一般派遣:派13-308695) 従業員数22名(2024年2月時点)
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