以前の仕事も今と同じようなユーザーサポートやヘルプデスクの仕事をしていました。具体的には、システムの問い合わせ対応や端末のキッティング、システム導入のヘルプなどです。とはいっても、今の仕事とは決定的な違いがあって。それは「アウトソーシング」だった点です。雇用されている会社で働くことはせず、取引先となるメーカーや保険会社、システム開発会社などさまざまな企業で、1年程度を目安に勤務していました。仕事にも周囲の人たちにも慣れて、だんだんと楽しくなってきた頃に契約終了。次の勤務先に出向く…、そんな働き方を4～5年ほどしていましたね。

20代前半の頃は特に気にせずにいたのですが、28歳、29歳くらいになると、“このままでいいのかな”と少しずつ不安に思うように。年齢が上がるにつれて依頼される仕事が少なくなってくるのも事実だし、同じタイミングで入社した同期が次々と転職していく姿を見て、次第に焦りを感じるようになっていました。

転職を考え始めて、実際に転職するまでにかかった期間は1年半ほど。私は、集中して転職活動を行なうことはせず、現職の仕事状況をみながら進めていきました。まずはエン転職に登録をして、仕事が落ち着いている期間で求人をチェック。よい仕事があれば応募をして、という感じです。求人を探している間にまた仕事が忙しくなれば、転職活動は少し休憩する…。わりとのんびりとしたペースで進めていたように思います。

私が希望していたのは、第一に“長く働ける会社”であること。できれば、結婚や出産を経ても、変わらず働き続けたいと思っていました。その視点で求人を選び、数社ほど応募。実際に面接にもいきましたが、話を聞いてみると思っていた印象と違っていたり、新しい事実が分かったり…なかなか希望する会社には出会えずにいましたね。

そんなある日、エン転職を見ていると目に留まったのが、クロノスのユーザーサポートの仕事です。自社製品の問い合わせ対応ということで、これまでの経験を活かしつつ、長く働けるのではないかと思いました。そのときに応募すればよかったのですが、その後仕事が忙しくなってしまって「気になる」ボタンを押したきり。気がついたときには、掲載が終了してしまっていたんです。

気になっていた企業への応募を逃してしまったわけですが、数ヶ月後、クロノスがもう一度募集を開始したというお知らせが届いたんです！後で知りましたが、これはエン転職のサービスの一つ。「気になるボタン」を押しておけば、掲載終了しても、その企業が再掲載されたときにお知らせしてくれるのだそう。これは逃してはいけないと、今度はすぐに応募しました（笑）。

面接では、長年活躍している女性社員の方々とお話する機会をいただきました。一次面接では3名の女性にお会いしたのですが、10年以上、20年以上と働いている方ばかり。プライベートでも、結婚をしていたり、お子さんを育てていたり…家事・育児と仕事を両立されていらっしゃいました。次の会社は、“女性が長く働ける会社”という想いが強かったので、その希望が叶えられる会社なんだと感じることができましたね。内定をいただいたときは、迷うことなく決断。1年半におよぶ転職活動を終えて、新たな職場に移ることにしました。

クロノスは、就業管理システムやタイムレコーダーなどの自社製品の開発や販売を手がける企業です。私は、これらの自社製品を利用されるお客様からの電話問い合わせを対応しています。使い方が分からない、タイムレコーダーが故障してしまった…など、問い合わせの内容はいろいろ。細かな仕様について聞かれることも少なくありません。

入社する前は、ユーザーサポート経験もあるし、システム導入の支援もしたこともあるし、なんとかやれるかなと思っていました。が、その考えは甘かったですね。入社した直後は問い合わせ内容が理解できず、本当に苦労しました。お客様から言われた言葉が分からないので、先輩に上手く説明ができない。状況が伝わらない…。心が折れそうになったこともあります。でも、とにかく知識を身につければこの状況は打破できるのではないかと、自宅のPCにも同じソフトをインストール。実際に自分でも使うことで理解を深めていきました。また、その日に対応した電話で、先輩に質問した内容は退社前に見直して復習をするようにしています。

今はまだ、質問されたことに回答するのでいっぱいいっぱい。感じのよい対応か、分かりやすい説明ができたかというところまで気をくばれていないと反省する毎日です。早く独り立ちをして、クロノスの評価を高められるようなサポートをしていきたいです。そして、先輩たちのように10年、20年と長く働いていきたいと思っています。