私は、幼いころから「美容」への関心を強くもっていました。ですから、高校卒業した後も、美容の専門学校へと進み、そのまま美容部員に。大好きな化粧品に囲まれて過ごす毎日はとても楽しかったですね。覚えることは多いけれど、お客様の悩みを聞いて、メイクの力で解決できたときにはやりがいを感じることができました。そんな中、退職を考え始めたのは、“このままだと自分のスキルは磨かれていかないのではないか”という焦りを感じたからなんです。

私は、化粧品メーカーを2社経験をしていて、2社目はオーガニックコスメを扱っている企業でした。オーガニックコスメへの注目は高まっているものの、そこまで一般的な化粧品ではありません。そういったこともあってか、1日に来店してくださるお客様は、数える程度。時間を持て余してしまう状況が続いていました。ゆったりとした空間で、自信をもってオススメできる化粧品をご紹介する…理想の環境ではありましたが、物足りなさを感じたというのが正直なところでした。当時23・24歳でしたから、もっとたくさんの経験をして、学んでいきたいという気持ちがとても強かったんですよね。

私の場合、次の方向性を決める前に、前の会社を退職してしまいました。ですから、今後やりたいことや、仕事をする上で大事にしたいことなどがなかなか明確にならず、実際に行動するまでに時間がかかってしまいましたね。ずっと好きだった美容の仕事もしたいけれど、これを機会に新しい仕事にもチャレンジしてみたい…。転職サイトでたくさんの求人を見ればみるほど、自分が何をしたいのか分からなくなってしまったんです。

焦りと不安で日々を過ごしているときに、私より先に転職をしていた友人に相談をしたことがありました。その際に言われたのが「内定が欲しいという気持ちだけで焦って動いてもよい結果にはならない。人生の休息時間だと思い、ゆっくり考えてみれば？」という言葉。そこから気持ちを切り替えることができ、改めて自分がやりたいこと、楽しかったこと、譲れない条件などを書き出し、転職活動の方向性を見出していくことができました。

そんな中で出会ったのが、「湘南美容クリニック」です。これまで美容のお仕事を続けてはきましたが「美容医療」という業界は初めて。できるのかな、通用するのかな…という不安は大きかったのですが、求人原稿を読んでいて「教育制度がしっかりしている」ということが伝わってきたことが応募の決め手になりました。

実際に面接では、教育制度についてお話をいただきました。具体的には、プリセプター制度というものがあり、これは、OJT制度で、担当の先輩が1対1で付いてくれます。いつでも気軽に質問できる環境があるので、日々の不安がすぐに解消できるのだと感じましたね。また、面接の最後には、「今、話を聞いてみて、自分の働くイメージと違っていた、一致しないと思われたのであれば辞退していただいて大丈夫です。その上で、入社を決めていただくのであれば、会社や周囲に合わせ、理解していく覚悟を持って、同じ船に乗っていただきたいです」とお話してくださいました。

言葉だけ聞くと厳しいようにも感じますが、私はとても感銘してしまって。自身が組織に所属する上で必要な覚悟、そしてそれだけ重要な存在であることを入社前に教えていただけたことに感謝をしました。

実は、「湘南美容クリニック」で働いている友人がいたこともあり、一人前になるにはたくさん勉強をしなければいけないこと、業務にはスピードと正確性が求められることなどを聞いておりました。ですが、入社してみて、聞いていた話と実際の経験では大きく違っていて。クリニックに配属後、自分が想像していた10倍以上の忙しさで、思わず目が回りそうになってしまいました（笑）。初めての業界なので分からないことだらけではありますが、プリセプターの先輩が近くでフォローしてくださるのも本当にありがたいです。きちんと理解するまで教えていただけるので、不安なく、日々の業務に向き合えていますね。

また、恥ずかしい話、私は勉強が苦手で。これまでまともに勉強していなかったこともあってか、今、人生で一番勉強しています（笑）。マニュアルで学び、ロールプレイングに合格してから現場で実践…という毎日。大変ですが、少しずつ、専門知識が身についていくのが楽しくもあります。興味のあった分野のお仕事に就くことができ、最新の情報を学びながら、お客様に提案できるのはとてもやりがいを感じています！